新型コロナウイルスの影響で、1年の延期を経て開催された東京オリンピックは、午後8時からメインスタジアムの国立競技場で、無観客で閉会式が行われ、17日間にわたる大会が幕を下ろしました。
東京オリンピックの閉会式が午後8時すぎから始まりました。式では選手たちの健闘をたたえるショーや次の開催都市、フランスのパリへオリンピックの旗を引き継ぐセレモニーが行われたあと、聖火が消されます。会場ではまず、大会を振り返る映像が流されました。
場内のプレジデンシャルボックス(貴賓席)に皇嗣の秋篠宮殿下がご臨席。IOCのトーマス・バッハ会長が迎える。
フィールドには日本国旗が入場。ベアラーは柔道・高藤直寿、競泳・大橋悠依、体操・北園丈琉らに加え、コロナ禍において貢献したエッセンシャルワーカーなど年齢や立場も多様な人々が担当。
参加国の国旗が入場する。 旗手は各国のオリンピック委員会によって選出されたアスリートが務め、日本は空手形で金メダルに輝いた喜友名諒が担当する。
入場した選手たちが集い、各種の演出パフォーマンスが行われるフィールドは、国立競技場の芝を活用した空間設計が行われた。担当したのは美術監督の種田陽平。
日本選手団も登場。金メダルを獲得した侍ジャパンの田中将大、山崎康晃、鈴木誠也、森下暢仁、銀メダルに輝いたバスケ女子の「アカツキファイブ」、卓球の石川佳純、伊藤美誠、平野美宇らが国旗や手を振りながら入場してきた。 アーティスティックスイミング日本代表のマーメイドジャパンは、開催についての感謝のメッセージを掲げた。
電子音楽家の冨田勲が編曲した「月の光」が流れる中、オリンピック聖火が納火され、東京2020オリンピックの閉幕を告げる。 聖火が納火される瞬間に大竹と子どもたちが行った「手のひらを丸く握る動き」は、平和への願いや故人への感謝など、さまざまな思いが込められた「祈り」をイメージした。